東京・北区の住宅街で16日、クレーン車が突然倒れ逆さまになった。

撤去作業はまだ始められておらず、近くの住民が避難する事態となっている。

東京・北区から、木村拓也キャスターが中継でお伝えする。

事故現場は住宅地の真ん中にある。

上空からの映像を見ると、画面の上から下に向かって、10メートルから15メートルほどの坂になっている。

クレーン車はアームで辛うじて支えられているような状況。

16日午前10時すぎに男性作業員から通報があり、警視庁によると、黄色のショベルカーを引き上げるところで、何らかの理由で倒れてしまったという。

今のところ、けが人や建物の被害は確認されていない。

通報から6時間ほどがたつが、撤去作業は進んでいない。

倒れたクレーン車の手前にたくさんの消防や警察の人の姿はあるが、手作業だけの状況。

車を移動させるための重機などは一切、入れていない。

道が細く、左右上下に電線が張り巡らされていることもあり、作業は難航している。

さらに、1時間ほど前から何度も重機は入ろうとしているが、地面のコンクリートが沈んでしまうということもあって作業が止まっている。

男性作業員に話を聞くと、このあと消防によって、鉄板を置いたり、地面の補強作業が行われるという。

午後4時すぎになり、子どもの下校時間帯もある。

この辺りは住宅街で、家族で住んでいる人も多くいる。

子どもの安否を心配して、家族や保護者が学校に迎えに来る姿が何度も目撃された。

たくさんの重機や車が通るということもあって不安に感じているということだった。

さらに、現場近くに住む住人は、万が一クレーン車が倒れてしまった場合に備えて、近隣の区内のホテルを用意して16日夜は過ごすことになっているという。

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